次亜塩素酸ナトリウム以外に、どんな洗浄液が利用できるのか?

EDTAが一般的に使用されています。
根管の壁にある金属イオンにキレート作用をしめし、
スメア層、根管に張り付いた削りカスを取り除きます。
EDTAは機械的な根管の形成、削った後に薬を詰める前に使用します。
超音波を使って次亜塩素ナトリウムでもスメア層を除去できます。

次亜塩素酸ナトリウムは濃度が濃い方が、その作用が強いんです。
有機質を溶かす薬ですから、漏れると患者さんの歯ぐきも溶けてしまい危険です。
なのでラバーダムを使用せずに、濃い次亜塩素酸ナトリウムを使用できません。
薄い0.5%程度ならこぼしても大丈夫なんですが、効果は弱いです。
戦争時にはこの0.5%の次亜塩素酸ナトリウムを使って、傷の消毒をされていたんだそうです。

治療の成功率は?何か患者さんへのアドバイスは?
全部の根管を見つかられ
複雑な根管系を適切に消毒され
理想的な位置にまで薬を詰めて
封鎖が完璧ならば
根管治療の成功率は良好である。

根管治療の後1〜2週間には、多少の違和感がある。
一年後には診査やレントゲン写真で直っているかを確認すべきである。

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