痛みに関する本で、
医科歯科大の半場道子先生の本からです。

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無断に使用してすいませんが 、
患者さんへも説明に良いと思いまして。

問ー私事で恐縮ですが最近、冷たいものが歯にしみるのです。
答ー虫歯は、歯の表面をおおうエナメル質が口腔細菌に侵食されて始まります。
  でも、この段階では痛みもしみる感覚もないです。
  エナメル質には神経が分布していないから警告信号は出ません。
  
  虫歯がさらに進行して象牙質近くまで達すると、冷水がチカッと鋭くしみるようになります。
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  放置すると次には温水もしみるようになると思います。
問ーでも虫歯の箇所はまだ浅くて、神経のあるところからは遠く離れています。
  神経には触れていませんでしょう?
  どうして冷水で痛むのですか?
答ーはい。
  たしかに神経(歯髄神経)は、象牙質の深いところにあって、侵食された部位からは離れています。
  でも象牙質は象牙細管と言って、細い管で 神経から外側につながっているのです。
  その管、象牙細管の中には象牙質の細胞が突起を出して、外からの情報を見張っていますし、
  細管の中にはごく微量の細胞液が入っています。
  この細胞液が冷やされたり温められると動いて、その動きが神経に伝えられるので、
  一瞬だけチカッとしみる感覚がでる のです。
  これがC2、2度の虫歯の段階 です。

  この段階では
  しみるのは上の何番目の歯と、ご自分ではっきり指摘できるはずです。
  この段階では物をかんでも痛くありません。 
       C2の段階で覚悟を決めて治療を受けておくと、痛みが軽くて早く済みます。

途中、私の勝手な意訳がはいっております。