前回に書かれていたように、
細菌を徹底的に取り除くことが、治療のカギです。
殆どの歯は治るので、ご安心してから読まれてくださいね。

では、細菌を完全に取り除けるんでしょうか?
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6月の学会誌を見てみましょう。


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  下の6歳臼歯、手前の根っ子を真横から見た絵。
二本の管があるんじゃなくて、
楕円形の途中でハリでつながった 複雑な形でしょう。
ミドリの絵が本来の神経、
赤い所が削れた場所。
最新の道具でも、まん丸にこんなくらいしか、、、、

他の論文でも
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よく抜いた歯を調べて、神経の太さを計測し
こんなに太く削らないと、もっと太くと書かれた本もあります。
が、この研究では
ここまで!という太さに削ってみても、結局は全体には当たらない事を示しています。

どんな太い器具を使っても、根っ子の先の78%が完全には削れなかった。
根の先で全てを削れるような理想的な器具は、太くなり過ぎて危険である。
という結論です。

また他の論文では、細菌数を調べていて
こんなに削れていない治療結果なのに、細菌数は99%以下に減っていた。
でも全ての根管に細菌が残っていた。
完全に除去することは、出来なくても封鎖して閉じ込めてしまう?
あるいは体の免疫によって守られる量に抑え込めれば、病変は治ってくれます。
最後はやっぱり全身の健康です。