Thomas Kvist 先生の本:「根の再治療」から
最新の最も信頼できる科学的な知識から
下の患者さんからの質問に答える事ができるだろう。
*以前に治療したのに根の病気がある歯は、抜くようになるの?
健康な歯と比べれば、治療済みの歯は抜かれるリスクは高いです。
しかし、根の病気が具体的にどの程度、リスクを高めるか?は良く分かっていません。
*根の病気は全身へも、影響するんですか?糖尿病や心臓病とか?
現在では、治療済みの根の病気が体全体の健康へ影響するとは考えられていません。しかし、慢性の炎症が健康被害を生じる可能性は否定できません。
*患者さんが選べる事は?
痛みなどの自覚する症状が無く小さいのなら、今後に症状が出るか大きくなるまでは定期的に様子をみる事も良いでしょう。
あるいは再治療をするか?です。どの歯なのか?被せてある歯なのか?病気の広がりは?以前の治療の良し悪しは?全体的な治療計画は?同じような再治療かそれとも外科的な手術なのか?
等々を総合的に判断する必要があります。
*再治療によって治る見込みは?
最新の設備で熟練した専門医が行うなら、根っこの再治療の成功率は80-90%です。
*抜いた方が、良いんでは?
多くの場合でNOです。しかし、歯周病が重度に進行していたり、あるいは十分な歯が残っていなくて長く持たなそうな歯では、抜くことをお勧めします。
*もし抜いたなら、何か他の方法は?できますか?
抜けてしまった歯には、インプラントやブリッジにて固定制の歯を作れる場合が多いです。