2007-03-24 ブローネマルク教授のお話を聞いて。

 

ぽい何年ぶり?でしょうか、お久しぶりにブローネマルク教授の講演をお聞きできたのは。

現在はスウェーデンからブラジルに拠点を移されて、現在も現役で診療、研究、教育にとご多忙な生活をおくられているそうです。

残念ながら来日は中止されて、衛生中継を使ってのブラジルからの講演でした。

後でお聞きしたのですが、当日はスウェーデンからの衛生機器が届かずに大騒動だったんですって!

初めはやや口数が少なく、お年をめしたのかな?と思いきや

地球の裏側に当たるブラジルでは夜の11時ごろ?にも拘わらず、

熱く、そのフィロソフィーを延々と2時間近くも語られました。

患者さんについて語られる際には、それぞれの方への思いやりや愛情を感じられる話方に胸が熱くなりました。

講演の中で教授が触れられた点で特に共感した点は

学会を開くならば、皆で成功例をお披露目し合っても仕方ない。

ミィーティングを開くならば、失敗例を皆で共有すべきだ?とのような指摘です。

素晴らしい成功例の裏には、誰しもこれはどうしたものか?と悩む患者さんがあるものです。

そういった悩まされるような事を相談できる場はなかなか無い物ですね。

私は幸運にも、ブローネマルク・オッセオインテグレーション・センターの小宮山 彌太郎先生にご相談させて頂いております。

先日は学会にまで押しかけて行き、いつも本当にご迷惑をお掛けしております。

是非、医療事故とまでいかずとも、ヒヤリ・ハットするような事例を皆で共有できるような場ができればと思います。

いざって時にそういればあの時聞いたことがあったなと、事無きになるがございます。

ドライバーの先端が術中に折れて取れなくなったり、、、とか

骨が硬くてインプラントが途中で無く止まって、どうにもこにも動けなくなったりとか、、、、

普段では考えられないような事も、知っていればなんて事ないのですが、焦ります。

 

小宮山 彌太郎先生がお話されていたように、この時代に歯科医になれた幸運に本当に感謝致します。

「もし、もっと前の時代に歯科医であったら、この素晴らしい治療方法・インプラントを知らずに、患者さんに入れ歯しか提供できなかったでしょう。

もし、もっと将来に歯科医となっていたら直接、ブローネマルク教授のそのフィロソフィーに触れる事ができなかったでしょう。」

オッセオインテグレーションという素晴らしい治療方法を私たちに与えてくださった、ブローネマルク教授と小宮山 彌太郎先生に本当に感謝致します。