インプラント治療中の患者さんへ、ブローネマルク・インプラントは歯だけじゃないんですよ!
とお話しすると、驚いた様子。
患者さんには、インプラントは歯の治療しかご存じない方が多いんですね。
そもそも現在世界中に広まった骨とくっ付くタイプのオッセオインテグレイション・インプラントを開発されたブローネマルク先生は、お医者さんです。
当時はスェーデンのイェテボリ大学の解剖学の教授でいらしたそうです。
なぜ、お医者さんのブローネマルク教授がインプラント治療の対象に歯科を選んだのでしょうか?
ブローネマルク教授の愛弟子でいらっしゃるブローネマルク・オッセオインテグレイション・センター所長 小宮山彌太郎先生に伺ったことがあります。
たしか?体の中で最もある意味で過酷な条件である口・歯を選ばれたと?
歯に使用されるインプラントは最も不潔でもある口に突き出た形となり、常に細菌からの感染の危険があります。
それと比べると最近よく耳にする足の大腿骨のインプラントは、体の中にしまわれて外にはでておりません。
また?当時は総入れ歯で困っている患者さんが、多くいらしたとか?口蓋裂の患者さんへの良い治療方法をお考えになって、、、チョッと記憶がうろ覚えです。
すいません。
しかし、ブローネマルク先生は歯科で培った長年にわたる研究・成果を以前から全身へ応用されております。
お医者様ですから最初からそのような広大な発想で、インプラント治療の開発・研究をなされてきたのかな?と私は感じます。
The Osseointegration Bookから勝手に引用しては、問題でしょうか?
インプラント治療によって足、手、指、耳,鼻等々の外観を整えるだけではなく、物をつかめたり、歩けたり、音が聞こえるようになったり、話が出来て買い物に出かけるようになったり、、、等々。
ブローネマルク先生の開発されたインプラント治療は世界の障害を持った患者さんの社会への復帰を可能とし、正にリハビリテーション法として多くの方面で活躍、その恩恵を与えております。
そんな凄い治療法の恩恵に私どもも授かり、当院の患者さんへも提供できる事に本当に感謝しております。
きっと、ブローネマルク先生がノーベル賞を受賞する日は近いのではと、私は信じております。