ブローネマルク・システム・インプラントの部分入れ歯への方への使用、20年後の結果報告 、その2
前回の部分入れ歯の方へのインプラント応用後20年経過論文の続きです。
考察)本研究は表面性状機械仕上げのオリジナルなチタン・インプラントを用いて、比較的短い部分入れ歯に固定性ブリッジを応用して良好な20年間に渡る経過を示した。
最初に応用した112本のインプラントの20年後の累積?生存率は、91%であった。20年間最後まで追跡できた69本の、失敗率は8.7%となる。
このような部分入れ歯の方(総入れ歯ではなく)へのインプラント療法の、長期応用に関する研究は他には見当たらない。
全部で10人、37%に方が追跡研究から脱落してし、その内の6名はインプラント治療とは関係ない理由で亡くなられた。
20年間の追跡研究として、この程度の脱落率は容認できると思われる。しかし、亡くなった方以外の患者・インプラント本数をもし失敗とするならば、最悪に見積もってもその失敗率は20年経過で20.5%となる。
この研究で使用されたインプラントは7mmと10mmが70%で、応用部位も奥歯が75%であった。つまり、大きな力がかかる場所に、短いインプラントを使用した症例がほとんであった。また、部分入れ歯への応用に関する良好な長期経過は、他の研究者達による10年経過研究結果報告によっても裏付けされてきている。
しかし、力をかける以前に1本のインプラントが失われたり、また使用数年後の早期期間に、主に部品の破損によって数本のインプラントが失われた(n=1とあり?ある1人の患者さんで?)。このインプラントの失われた原因は、患者さんの歯ブラシ、清掃方法が悪かったためではなく、子細な機械的な適合の不良が原因であることを示している。つまり、指し歯の基礎構造部分・フレームワークが不適合、ピッタリしていない事や噛み合せが悪い事が原因と思われる。
すいませんが、今日はここまで続きはまた今度!!