file

49日 日曜日

今日は東京駅近くの東京八重洲ホールにて、歯内療法の研修会に行って参りました。

講師は京都ご開業の山田 邦晶先生です。

山田先生には卒業直後から何度も講義を受け、本当にお世話になっております。

歯科医になってまず最初に苦労するのは、神経の治療が上手くできないことなんです。

町の歯医者が歯の痛みを止められなかったら?存在価値がありませんよね。

痛みを伴いますし、最初に神経の治療をした先生の技術次第でその歯の寿命が決まると言っても良いくらい大事な治療なんです。

神経をとるなんて、聞きなれた治療で歯科医なら当然、簡単にできると思っているでしょう?

是非、ご自分の歯のレントゲン写真をご覧になって下さい。

素人の患者さんが見ても、キチンと薬が根の先まで入っている歯はほとんど無いと気がつかれることでしょう!

保険診療では非常に治療費が安く、低い評価であるうえに、直ぐには臨床上不具合が患者さんには解らないために、軽視されやすいのでしょう。

歯科界の姉歯問題とも言えましょう。

基礎基本となる神経の治療や歯周病の治療は、歯を長持ちさせるためには最も大事な基礎工事なんです。

しかし目に見えず、地味で、低価格な治療な上に、早く治療を終えたいといった患者さんの希望も多く、手抜き工事と思われる治療が多く見られます。

講師の山田先生のレントゲン写真はまさに芸術、神様の作った神経の複雑さが学べる解剖標本のようです。

山田先生も今回の講演では、顕微鏡の使用を強調されておりました。

本当に顕微鏡で歯の中を覗くと、今まで見れなかった汚れや枝葉が見えてきます。

幾度となく山田先生に教えを受けても、先生は進化し続けておられ、追いつきません。

今回頂いた、この器具の使い方を教えて頂きに「そうだ京都に行こう?」と思います。

本当に人生は一生勉強で、出会った人が宝物です。

追伸)京都って日本の歴史をさり気なく、都会にいて感じられる、本当に大切にしたい都市ですよね!特別な思いを感じます。