雪最小侵襲治療

 

319山形県酒田市にて行われた、コンポジット・レジン充填(プラスチックの白い詰め物)セミナーに参加してきました。

夜行寝台にて朝5時には酒田駅に着いてしまい、小雪の舞う寒さに震えておりました。

地元の方達の姿を見ると、上着も着ずに薄手のトレーナーといった出で立ち、、、この程度は寒くないのかな?

講師はスイスで御開業のマイケル・ディエター先生です。

銀歯の詰め物を自分の歯とそっくりに詰めなおす方法を御教えいただきました。

コンポジット・レジンを使用した最少侵襲治療(MI)は今、歯科界においてインプラントに並ぶ話題な治療です。

コンポジット・レジン、プラスチックの詰め物はもちろん以前からある方法なんですが、なぜ今、こんなに話題なんでしょうか?

     自分の歯とそっくりな審美的な材料が豊富になった。

今回、マイケル・ディエター先生に御教え頂いたにも、以前のように1種類の色を詰めるのではなく3層、4層にも詰めていく方法です。

御自分の歯・指し歯と同じような構造に詰めることで、より自然にキレイに見えます。

     接着技術が向上し、歯の内側の象牙質にもしっかりとくっ付くようになった。

歯の硬組織は基本的に傷口を自らの力で覆う、治す力がありません。

一度、虫歯になると自然には治らないと言いますよね。

皮膚ですと切れた傷口を自然に周りの皮膚が増えて、寄ってきてふさいでくれます。

歯ぐきでも同じですね。

歯が抜けても、自然に傷口が閉じて、中の骨など体の深部を守ってくれます。

しかし、虫歯は悪いところを削っても、そのままではまた虫歯になってしまいます。

傷口が開いたままです。

そこでセメントを使用して、銀歯などで傷口を被っているのです。

しかし、セメントは歯と銀歯の間で噛む力や温度差による膨張・収縮を繰り返し、いずれは溶けてしまう事になります。

それに比べプラスチックによる方法では、樹脂含浸層という歯の中にまで接着剤がしみ込んでくれ、まさに傷口を被う皮膚のような役割をしていると思います。

     悪い所だけを削って詰めるために、傷口が小さくなり、治りも早い。

いわゆる最小侵襲治療と呼ばれています。

銀歯のような型採り・模型作りといった行程が必要ないために、悪い部分のみを削ればいいのです。

つまり、逆に銀歯等で治療する際には、歯型・模型・ワックスにて歯の状態を再現するのに必要な厚みや凸凹をならす為に、余計に削らないとなりませんでした。

また、直接詰めますので1回で、治療できます。

     技術により治療結果の差が大きい。

良い事ばかりを上げてきましたが、理想的な効果を産むためには繊細な行程が必要です。

もちろんすべての歯に適用する事も、できません。

適材・適所ですが、従来よりも小さく削って、キレイに、1回で治るなんて夢のように思いませんか?

私はそれには手術用の顕微鏡が必須と思います。

顕微鏡を使用してみますと、いかに今までは見ていなかったか・カンで削っていたかを知らされます。

MIのような精密な治療をするには、拡大下で確実に虫歯が取れたか、きちんと詰められたかを見ることが大切です。

プラスチックは歯にそっくりな色をして、良く接着する事が逆に欠点にもなりえます。

出っ張て詰めても気が付かずに歯周病の原因になってしまったり、スキマがあいていても接着力が強いためにとれずに中で虫歯が進んでも気が付かなかったり、、、大変、テクニック・センシティブです。

そのために321日、本日もこれから研修会へ行って参ります。

演題は「明日から臨床に活かすための修復治療の最前線 接着技術をベースにしたMI・審美・予防的修復治療」です。

行ってきます〜!雪