階段看板

 

 20060104日 毎日新聞 トップ、一面記事です。

 全医療費を自己負担

 無保険 30万世帯

 国保滞納対策『資格証明書』00年度の3

 

 国民健康保険料の長期滞納を理由に、医療費の全額自己負担を求められる資格証明書を市町村から交付され、保険証を使えない「無保険者」が04年度、全国で30万世帯以上に達したことが、毎日新聞の全国調査で分かった。

  中略

 国民皆保険制度の根幹が揺らいでいる。

 関連記事の2面『縦並び社会』格差の現場からには、もっとショッキングな内容です。

 患者になれない

 行政に“縁”切られ

『資格証明書は私への罰でしょうか』。

病室内にか細い声が漂う。

福岡市内ではいまや国保加入者の14世帯に1世帯が『無保険者』だ。

 

 記事の詳細は「続きを読む」に引用させて頂きます。(許可を得ていませんが?)

 本当に体の具合が悪くなり支払えないときには、必要な医療を受けることもできないのでしょうか?

いまだに日本国民は今を生きるために、将来の命も犠牲にしなければいけない時代なのでしょうか?

それとも記事後半の方のように、高収入だからこそ国民皆保険なんかに頼らずに自費診療・高級な医療を選択されるのでしょうか?

当医院でも以前に相続金がらみで、国民健康保険を辞退している?なんて方がいたような気がします。

もしかすると海外先進国、特にアメリカのように高額な医療に備え、民間保険に加入し、保険料に見合った額と質の医療しか受けられない時代が迫ってきているのかもしれません。

 小泉内閣は多くの国民の支持を集めて賛成過半数票を確保し、今なら何でも改革できそうな勢いです。

次は厚生族とのばかりで、医療改革の記事が毎日のように新聞紙上を賑わせております。

 日に日に国民の権利、平等に生きる権利、健康に生きる権利がないがしろになり、貧富の差が広まっているように感じられます。

皆が中流意識を持ち、ほしい物をひとつひとつ購入し、ちょっとした旅行や外食にも喜びを感じた私達の子供時代・昭和は幸福感や達成感で溢れていました。

 日本国は世界貢献・安全保障や戦争責任に多くの資金を外国に投入し、自国民は命の安全も自分自身で守らねばならないのでしょうか?

そんなに今、あなたの受けている目の前の医療は信用できませんか?

だったら非常に悲しいことですが、、

それとも医者が儲け過ぎているから、保険制度が崩壊するのでしょうか?

 私自身は『少なくとも一人の患者として』、この国の医療制度・国民皆保険は世界に誇れる制度だと本当に感謝しております。

 この春、大きな医療改革が必ず小泉改革の名で、行われます。

特に歯科は日本歯科医師会の橋本元総理へ裏献金事件後ですから(別の意味ではこの事件は有益だったのでは?)、当然厳しい改革が予想されております。

目を見開いて、見守ってください。

一時的な医療への不信感からのペナルティーとか、一方的な財政事情とか、経済的な理由からではなく、国によって国民が健康に生きられる権利を生涯を通じて守られる医療制度として、改革されることを祈っております。

 この記事は大切な事にも拘らず、思うままに書き申し訳ありません。

読んでくださり、有難うございます。

短期間で削除するかと思いますが。

 

 縦並び社会、格差の現場から

 

骨を皮で覆った体がベットに横たわる。

記者(32)が腹部に触れさせてもらうと、そこだけスポーツ選手の力こぶのように硬い。

福岡市の男性(63)は昨年11月、全財産の25000円を握りしめ、激痛をこらえて病院に向かった。意識は玄関をくぐったところで失う。

 10代で大病を患い、重労働は難しい。この10年はチラシ配りのアルバイトをしながら独り暮らし。2年ほど前から年間約20万円の国民健康保険料を払えなくなった。

市から届いた1枚の「資格証明書」で、国民健康保険証を取り上げられたことを知らされる。

「死のうが生きようがご自由にという宣告に思えた。それも自分のせいですけれど」

 3割の自己負担で済んだ医療費は全額負担に変わった。

夏には何日も便が出ず、何を食べても吐いたが「治療費や生活費が心配で病院にいくのが怖かった」と言う。

やっとたどり着いた病院の診断は大腸がんだった。

 男性が入院する4日前に同様に無保険の女性(53)が運び込まれた。

乳がんだと分かった。

黒ずんだ腫瘍が大きくなって乳房が三つに見えるまで我慢していたという。

病院のソーシャルワーカーは「こういう患者は増えていくばかりだ」と心配する。

 福岡市の国保財政は04年度で49億円余の累積赤字。

失業者ら国保料を支払えない低所得層が加入して国保の収支が悪化する一方、高齢化で医療費は増えていく。

財政の厳しさは全国の自治体と変わらない。

 保険証の取り上げは6年前に義務化され、対象世帯数は7月現在で17667に上る。

保険年金課は「支払わない人への罰則というか、、、、。そうしないと今払っている人に払ってもらえなくなる」と説明し、「負担の公平」を強調する。

                           

 病気になって患者に「なれる」「なれない」の格差が広がっている。

 富士山を望む山梨県山中湖村

7月に肺がんの手術をした夫(67)とその妻(64)が別荘で週末を過ごす。

 会員制リゾート会社の子会社が94年につくった医療施設「ハイメディック山中湖」の会員。

最新のPET(陽電子放射断層撮影装置)によるがん検診が売り物だ。

会員権は最高で約700万円。

夫妻は約500万円のコースを2口持つ。

検診で夫の肺にとらえた影はまだ初期の腫瘍だった。

 

会員制施設でハイテク検診

 会員数は増え続け、4,000人を超えた。

来秋、国内三つ目の施設が東京大病院内できる。

同社関係者は「機器の購入など何十億円も投じて東大の看板を手に入れた」と明かす。

病院側は「会員を一般患者より優遇することはない」というが、施設のパンフレットは「異常が見つかれば東大病院へ迅速に紹介する」と宣伝する。

 夫妻は保険料が年々上がる中、いざ病気になると3割の自己負担が重く感じる。

それなら自費で健康管理をする方がいいと考えている。

「公的保険は信用できない。健康は自己責任で守ります。」

                          

 12月初め、寒波が襲う名古屋市

路肩に止めた車の中で、50代の女性は「子供にうそをつかせるのが一番しのびない」とため息をついた。

 国保料の収納率を上げるため、集金に回る国保推進員がしないに140人いる。

女性もその一人だ。

800近い世帯を担当し、少しでも納めるよう説得する。

訪問をためらう先は1軒の母子家庭。

生活苦で春から滞納している。

通うたびに小学生らしき子供がドア越しに「お母さんは留守」「風邪」と繰り返す。

 同市の場合、国保加入43万世帯の約6分の1が滞納している。

それでも昨年度、保険証を取り上げた世帯はわずか15

収納率は90%台と政令指定市の中でも上位を維持している。

保険年金課は「資格証明書の交付は、行政が縁切り宣言するようなもの。市民との接触が途絶え、収納率は上がらない」と言い切る。

 国保推進員は夜でも休日でも、接触できるまで訪ね続ける。

冷え込みが強まる午後8時、女性は仕事を終えた。

「国保は誰でもちゃんとした医療を受けるための最低限の制度。それを守りたいだけです。」

 

毎日新聞社会部「縦並び社会」係様でも、ご意見・ご感想を求めております。

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