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西葛西 服部歯科医院 (根管治療)

診療時間内では説明が足りなかったことや、お聞きしにくいことを伝えるためにこのブログを作りました。

29 7月

根っこが出来てない歯の神経が死んじゃう その2

原因の2 

形が変わってる歯、異常 
ケガ以外には歯の形が元々、原因のものがあります。
咬む所に余計な山がある歯、凹んでる歯、深い溝がある歯などがあります。
その変わっている歯の部分から、細菌が入って来やすいんですね。
異常咬頭、多いのが中心結節です。
中心なんで、咬む所の真ん中に結節、米粒みたいな出っ張りがあって、咬み合うと折れて普通の歯の形になります。
下の第二小臼歯、5番に多いです。
IMG_0122









アジア人で1〜4%に、アラスカのイヌイットやアメリカインディアンでは15%に見られるそうです。
陥入歯は逆に外壁のエナメル質が中に落ち込んでいます。
1〜10%の発生率で、上の側切歯、2番に多いです。
何種類か凹み具合があるんですが、根っこの下の方まで 凹んでいて細菌の通り道になっちゃいます。
IMG_0123














陥入歯と似たので溝が深く根っこの方へと入っている歯もあります。
やっぱり上の2番に多くて、1番には少ないんです。
上の2番、側切歯はクセモノなんです。 
27 7月

根っこができてない歯で神経が死んじゃう その1

原因

治療の前に予防するためにも、その原因について知りましょう。
神経が悪くなる原因は、主には虫歯細菌ってことは良く知られていますの
ぶつけて神経が切れちゃうと神経が死んでしまって、その後に細菌に感染しやすくなります。
根っこが完成した歯と違って、
根っこの成長が止まってしまい、根の先っぽが太く広がっていて
いつもの根管治療はできません。
先が広がっていると、キレイに削れないし、詰めようにも飛び出しちゃうんです。
歯が薄くて折れやすいんです。
この治療に使う水酸化カルシウムが更に折れやすくなるとも言われています。

IMG_0121





















ケガ

成長の途中で神経が死んじゃう原因の一つは、ケガです。
歯のケガは全年齢で5%。
0-~6才の子供では17%に多くなります。
女の子よりも男の子に多いです。
特に前歯で、上の真ん中がその66%、その隣の側切歯が17%にもなります。
永久歯の方が多いです。
最も多いのは、歯の頭が折れていて、そこに神経は出ていない、単純歯冠破折で41〜68%です。
単純破折から神経が死んじゃうのは、2〜5%で少ないです。
でも折れただけじゃなくて、位置がズレちゃってるのが加わると神経が危なくなります。
その根っこが出来ている歯、完成している歯では血流が少ないので55〜65%で死んでしまいます。
根っこが開いていると死んじゃうのは、3.5〜11%だけです。
血の巡りが良いので。
根っこの出来具合によるのですが、
未完成の歯が抜けて植え戻した時には77%で神経が死んでしまう?と書かれています。
 
26 7月

根っこのできてない歯 その1

子供の時に神経が死んでしまうと、
歯の神経が歯を成長させる、根っこを作るので、
根っこが短く、歯が薄く、先っぽが開いた歯で止まってしまいます。
これは、その歯の一生を左右する問題です。

根っこの先が開いた歯、未完成の歯で神経が死んじゃって、根っこの先に病気ができてしまうと大変。
こんな時の治療法として、今回は2つお話しします。
MTAセメントを使ったアペフィキケーションと
再生療法です。

根管治療の第一の目的は、患者自身の歯を守ることです。 
根管治療の成功と歯が残せる可能性も高いです。
でも根っこができていない歯、根未完成歯では最も難しい状態です。
この様な歯では、いつもの方法で適切に綺麗にして緊密に詰めるってのは無理です。
それに歯が薄くて折れやすいって問題も起こります。
IMG_0121
 たいていはケガ、ぶつけたんです。
ケガは突然、誰にでも起こりえます。
うちの子も自転車で転んで、抜けてしまいました。
歯だけではありませんが、
子供の時のケガは成長、発育に関わるのですごく大切です。
急に何の準備もなく起こるのです。 
24 7月

根管治療でのレントゲンミス 

歯や口の病気の診断治療には、口内法、いつものレントゲンは本当に大切です。
費用が安く、鮮明な画像が得られるもこの方法が、歯科での基準となります。 
このレントゲンを使って治療を効果的に行えるだけでなく、
もしミスがあった時には修正が可能となるのです。 
歯科医は再撮影を少なくして、レントゲンの量をできるだけ減らす責任だあります。

CBCTによって診断や治療計画に影響する場合が多くあります。
誤った診断、治療を避けるべく、学会が勧めたような状態ではCBCTを撮影すべきです。
診断や治療が複雑な時には、歯内療法専門医へ紹介することも考えるべきです。

次回から未成年、子供の歯のケガについてです。

先週はお休みして
外傷歯科学会に参加してきました。
日本でこの様な学びの機会を得られた幸運に感謝します。
半分以上の参加者が海外の先生でビックリでした。
若年者のケガは救急の処置がその歯の一生にかかわる重くて大切なんですが、
そんなに頻繁に出会いません。
ので、従来の虫歯治療と同じ方針で行うと
悲しい結果となる子がみられます。
まだまだ未熟で恥ずかしくなる貴重な機会でした。
主催された先生方に本当に感謝致します。
ありがとうございます。
 
23 7月

CBCTの根管治療での利用 

CBCTが歯科に現れて一世紀となります。
こんな大きくて高い機械を誰が使うんかな?
って思いました。
営業マンから試しにって借りたPCの画像を見た瞬間、これは!っと感じました。
それからはなんとしても欲しいと、あっちこっちと見て周り見て回りましたね。
当時は出たばかりで高価で、もう一件歯科医院を建てられる位かかりましたよ。
もう少し待てば、、、、、

CBCTは根管治療に非常に大きな衝撃を与えました。
今までのレントゲンの限界の多くを解決してみせたのです。
海綿骨、骨の中の方の小さな病気も見つけられるようになりました。
更に立体的に病気を評価できます。

学会ではその使用をすべき状態を2015年に発表しています。 
22 7月

根管治療後のレントゲン その2

普通はいつものレントゲンで治り具合を調べるんですが、
下の奥歯では表面の分厚い骨に隠れてしまって根っこの先の状態が分かりにくく、
上の奥歯では上顎洞って空洞が真っ黒に見えて分かりにくいんです。
治療前もそうですが。

CBCTでは、他のレントゲンでは見つからなかった小さなカゲも見えてきます。 
それにCBCTではその大きさを3次元的に立体的に分かります。
CBCTの悪いとこは、レントゲン量が多い、金属があると邪魔をして見え難くい、費用が高くなることです。 

更にCBCTでは過剰に根っこのカゲが見えすぎちゃうとも言われています。
つまり何にも症状もない小さなカゲを見つけて、治療をやり過ぎ?そこまでやる必要があるのか?みんな治せるのか?って疑問がわいてきます。
いつものレントゲンでは治ってると思われていた歯の20%に、CBCTだと1ミリ以上のカゲが見つかったという研究があります。
外科的に切り取って細胞を顕微鏡で調べるわけにいかなので、
CBCTでカゲがあっても何にも症状が無いんだったら、さらに治療する必要はないと結論づけてます。
レントゲンだけから診断、治療すべきかを決まるべきではないってことです。

CBCTは根っこのカゲを見つける可能性が高く、
普通のレントゲンは見逃す可能性が高くなる。
治癒、治るってのは複雑で、ダイナミックで、多くの要因が関係するものです。
なので誤診や治療のやり過ぎを防ぐため、臨床での診察とレントゲンを総合して評価すべきです。
CBCTは有効ですが、費用やレントゲン量も考えて使用しましょう。
もし撮るのであれば、小さな範囲で行いましょう。
その方がレントゲン量が少なく、細かく見えるからです。
 
20 7月

根管治療後のレントゲン その1

レントゲンでのミス、誤ちについて書いています。

根管治療後でのレントゲンミス

根管治療では細菌を取り除いくっていうか、できるだけ少なくする事で,
その結果として治っていきます。 
病気の場所での
炎症を引き起こす信号、刺激が破壊、壊して戦うモードから戦い後への修理と移っていきます。 
骨を作る細胞が出てきて、壊れた所に骨の元になる成分、材料を作ります。
1956年にストリンドバーグって先生が、根管治療の成功について決めました。 
根管治療の成功を、根っこの病気がレントゲンで全く元通りに戻ることってしました。 
完璧って!

治ったのか?

根っこの先の病気、根尖性歯周炎って言います。
それが治ったのか?をみるのに、いつものレントゲンが普通は使われます。
いつものってのは、口の中にフィルムを入れて撮るんで口内法って言ったり、
口の中に入れる時でも、特に根っこの先を狙って撮るので、 ペリアピカル レントゲンって書かれてます。
私達はデンタルって言ってますね。
このデンタルで治り具合を比較していくので、治療前、その後と大切な情報です。
影が小さくなっていれば、治ってきているってこと。
逆はお分かりですよね?
大きくなれば、治っていないどころか、悪くなってきていると。
でも大きさが変わらない時、この後どうするのか?が難しんです。

デンタルレントゲンは2次元の情報ですので、やはり限界もあります。
撮影方向と同じ向きとなる、頬とベロ側の大きさは分かりにくいんです。
それに上顎洞、鼻の一部で副鼻腔、蓄膿症になるとこ、などの空洞と重なって写る所は、よく分かりません。
普通のレントゲンで骨が黒く見えるには、30〜50%も溶けないと分からないと言います。
根っこの先では病気が骨の中の部分だけ、海綿骨だけだったり、
あるいは12.5%以上悪くならないと見つかりません。
表面の硬い厚い骨、皮質骨まで進まないと、見えてこないという先生も多いです。
なのでデンタルレントゲンで根っこの治り具合を調べるのは、チョット難しい時があります。

 
19 7月

根管治療でのレントゲンミス その7

コーンカット, 端っこの切

レントゲンカメラをフィルムに垂直に、真ん中を狙って 写します。
でないと、端っこが切れて写ってない!なんてことになります
レントゲンが来ない、写していないのと同じなんで、白くなってます。
カメラによって丸かったり、四角だったりします。

 
 IMG_0120
17 7月

根管治療でのレントゲンミス その6?

横にズレちゃうと

斜め横から撮っちゃうと、隣の歯とかに重なっちゃっいますよね。
チャント撮ると、歯の間が重ならずに一本ずつ見えます。
歯の間の虫歯、骨の高さを調べるのに大事なとこですね、。
隣の歯とくっ付かないように、方向を決めねばなりません。
前から、後ろからでもなくて、真横からです。
でないと何だかわけわりません。

IMG_0119 こんな感じ。


 ホッペタのルールを使いましょう。
ホッペタ側のものは、カメラと反対方向に動くっての。
ベロ側の歯の山は、同じ方へ寄って来るんです。
フィルムから離れた、遠いホッペタ側、手前にある物は大きく動いて、
フィルムに近いのは動きにくいって訳です。

例えば後ろから、奥側から斜めってしまうと
ホッペタ側の山は反対の前の方へ大きく動きます。
上の写真がそれですね。

レントゲンのフィルムを歯のホホとベロの面と平行に置くようにすれば、上手くいきます。 
16 7月

根管治療でのレントゲンミス その5

向きの誤り、縦方向の
後で横もあります。

歯の長さを見るのには、撮るタテの向きが大切です。
平行に撮れるホルダーを使えば、上手くいくはず。
でも歯科医が、それを歯に平行に位置付けるのが大切です。
平行にならないと伸びちゃったり、縮んじゃったりします。
特に咬翼法、バイトウイング、上下の奥歯の一緒に真横から撮る方法の時。
咬んだ上下の歯の向きに平行にフィルムを置いて、真横から撮るようにします。
この方法は撮影方向が微妙で、一番大切なんです。

もう一回撮らないとならない時には、その原因を確かめて行うことですね。

伸びちゃった時
歯が長く、伸びて見えちゃうのは、
方向が悪くて、角度が浅すぎ、斜めってるんです。
もっと歯に真横から撮るようにです。
そんな時、上の歯ではカメラを最も下げて、下では最もおこして撮るんです。

バイトウイングでよく失敗するんですが、
これはカメラの向きよりも、患者さんに咬んでもらう所がズレているのが多いんです。

IMG_0118
右が正解で
左は伸びちゃって
真ん中はチジンデます! 
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