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西葛西 服部歯科医院 (根管治療)

診療時間内では説明が足りなかったことや、お聞きしにくいことを伝えるためにこのブログを作りました。

21 1月

アクセス窩洞 その4

アクセス窩洞、入り口を開ける目的は?

⚪︎神経を取るため。
根っこの神経への入り口が見つかるように、神経の部屋の床部分を出します。
⚪︎上の方を真っ直ぐにする。
根っこの先まで無理なく器具が入るためにです。

これらは、初回治療の時も再治療でも同じです。
上手なアクセスによって、神経の管が変な方向に削れたり、器具が折れたりするのを防げます。

残っている歯を評価するためにも、前の治療や虫歯は全部取り除きます。
根管治療を始める前に、仮に詰めたり仮歯が必要になるかも。
その方が後の治療が効果的になるからです。
その歯が根管治療後に被されるのか?
残っている歯の量と場所から、どんな方法になるのかを考えるのに有効です。
例えば細いヒビが見つかったりすると、その歯が長持ちしそうなのか?どんな被せ方が良いのかに関わってきます。
最近は出来るだけ小さく削るのが注目されています。
出来るだけ多くの象牙質を残すためです。
神経の部屋の天井部分を多く残すことで、折れにくくなります。

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20 1月

アクセス窩洞 その3

レントゲンから
アクセス、入り口を削り時に参考にする点は。

治療前のレントゲンは診断の基本です。
多くのものの深さ、大きさが分かります。
詰め物、虫歯、神経のトガッテる端っこの位置、
神経の天井の位置、大きさとその床まで深さなどなど。

年齢と共に歯もすり減って、刺激も加わって
神経は段々と細く、小さくなってきます。
象牙質が作られて、その分の神経、歯髄は少なくなってきます。
そうなると、根っこの神経への入り口も見つけるのが難しくなります。
顕微鏡で神経の部屋の床部分を見ると、
少し暗く見えるスジが神経の入り口につながっています。
元々の象牙質と後からできた象牙質とで明るさが違って見えます。

歯が出た後にも、虫歯やすり減って起こる刺激に反応して象牙質が作られていきます。
となると、更に神経の治療が難しくなっていきます。
自分で象牙質を作って刺激から遠ざかっていくので、
神経への影響も減って根管治療となるリスクが減ってはいくのですが。

19 1月

アクセス窩洞 その2

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レントゲンから分かること

⚪︎骨にやせてるとこない,良い感じ
⚪︎左上7番には薄い、浅いプラスチックが詰めてあるけど、白く見えてるとこ
 その下にも厚い、深い詰め物、黒く見えてるものが入っている。
⚪︎大臼歯、大きな奥歯の神経が小さく、細くなってきている。
⚪︎6番と7番の手前側の神経は結構曲がっていそう。

診断と治療計画

診断は左上7番の神経は死んでいて、根っこの先に病気があり、症状もある。

治療の相談としては、

⚪︎根管治療して被せる。
⚪︎抜いちゃって、何かを入れる。
⚪︎放っておく。

この方は根管治療を選ばれた。

根管治療の前の準備

根管治療をして歯を残す前に、先ずはこの歯は被せられるのか?を調べないとなりません。
でないと根管治療はしたけど、何のために残したのか?ってことになりますよね。

歯の傾きや曲がり具合をよく調べて、入り口、アクセスの削り方を考えます。
神経の位置、深さを知るのに、セメントエナメル境、歯のウエスト部分や分岐部、根っこの分かれ目、股の位置が参考になります。
神経が細くなっているので、削り過ぎるといけないので。

16 1月

アクセス 入り口 その1

アクセスが良いとか?日常語になってますよね?
歯の神経の治療する時、
先ずは神経まで削りますが、それをアクセスって言ってます。

目的

歯の神経の治療で、最初に行う大切なのがアクセス窩洞、窩洞ってのは削って穴を開けたとこ。
上手なアクセス窩洞、入り口の穴が、神経への器具操作やその後に詰める操作には大切、欠かせません。
この歯の治療を通して、
その基本と形の原則について知ります。

最初に

45才の男性、左上の奥歯が痛い。

主訴

左上7番、一番奥の歯、親知らずが無ければ、が咬むと時々少し痛い。
痛みが数分間続く。
時々、何もしなくても痛くなる。
熱いの冷たいのは大丈夫。
2ヶ月前からで段々と悪くなってきた。

内科の病気

ここ数ヶ月に仕事を失い、離婚をしていた。
うつの薬を飲まれていた。

歯科の病気

定期的に検診されていた。

診査結果

治療された歯は少なかった。
歯ぐきは良い感じで、歯周ポケットは2ミリ以下。

左上7番は指で押すと痛い。
他の歯には神経や歯周病の症状は見つからない。
隣の6も8も刺激に正常に反応。
親知らずがあったので、一番後ろでなくて二番目でした。
で、7は電気や温度刺激を感じなかった。

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14 1月

歯髄再生療法 その7

歯髄再生療法は、今までに色んな呼ばれ方をされてきました。
再血流化?血管が入ってくる?再生活化?生き返らせる?などなど。
組織標本、取って薄く切って色を付けて大きくして顕微鏡で見ると、
出来た新しい組織は歯髄ではありませんでした。
セメント質や結合組織や骨の組織です。
再生療法は根っこの先の歯周組織から硬組織、硬い組織を誘導する治療法です。
本当の意味の歯髄再生ではありませんが、
未完成の歯で神経が死んでしまった時には、有効な治療です。
慎重な診断、治療計画とそのインフォームドコンセントが大切で、
その後の定期的な検診が必要となります。
13 1月

歯髄再生療法 その6

アメリカ歯内療法学会のガイドラインでは、
初回の時には1.5%次亜塩素酸ナトリウムで洗って、その後は生理食塩水かEDTAを使いましょうと。
低濃度の方が、根っこの先の幹細胞への毒性が低いので。
抗菌性の薬を詰めておきます。
最初は3ミックスの抗生物質、ミノサイクリンとシプロフロキサシンとメトノニタゾールを混ぜたのを使っていました。
ミノサイクリンは歯が変色するので、2種類にしたり、他のクリンダマイシンやアモキシシリン変えて使われています。

抗生物質は濃度をコントロールするのが難しくて、幹細胞への悪影響が分かってきました。
水酸化カルシウムが菌を減らし、幹細胞を生存し増えるにも良いと分かり、
ヨーロッパ歯内療法学会ではこっちを勧めています。
アメリカの学会も最近は水酸化の使用を推しています。

2回目の時、血管収縮剤の入っていない麻酔薬を使います。
17%EDTAで中を洗うと、象牙質内から成長因子が期待できます。
根っこの先を突いて出血させます。
セメントエナメル境、歯のウエストまで登ってくるのを待ちます。
根っこの先からの幹細胞が入って来て、根っ子の成長を促すのを期待してです。
別個に採血して濃縮させた血小板の成長因子を入れたりする方法もあります。
足場に、MTAセメントが中に押し込まれないように、座布団みたいにコラーゲンのスポンジなどを上に置きます。
血餅、血の塊の上にMTAやカルシウムシリケートセメントを2〜3ミリ詰めて、グラスアイオノマーセメントとレジンでフタします。
MTAも歯の変色を起こす金属成分が入っていないものが出ています。
6,12,24ヶ月後、その後は1年に1回の検診を勧めます。




10 1月

歯髄再生療法 その5?

歯髄再生療法のゴール

1番の目的地
痛い、腫れてる、膿が出るといった症状がなくなること。
6〜12ヶ月後のレントゲンで根っこの影が良くなっている。

2番目のゴール
12〜24ヶ月後に根っこの壁が厚くなってる。
その後に長くもなってくる。

3番目
出来ることなら歯髄、歯の神経が生きてる
刺激検査に反応する。

考察

根っこが出来ていない歯の治療は色々と難しいです。
神経の出口、根っこの先が開いていて薬が出てしまいそうで難しいし、
壁が薄くて折れちゃいそうです。
日本のイワヤ先生が初めてこの方法を再血流?法、リバスキュレイション法として2001年に発表されました。
未完成の根っこで神経が死んで病気が出来た歯に、新たな方法の症例報告されました。
根っこの厚みが増し、長くなって、根っこの先が閉じて、成長が進みました。
今までの治療法、アペキシフィケーションでは歯を強くするのは難しかったんです。
この後、多くの報告がされて、今では標準的な治療法となりました。

多くが虫歯の歯ではありません。
ケガで折れた歯や異常咬頭、普通はない歯の山が折れたものです。

9 1月

歯髄再生療法 その4

治療後

⚪︎2回目に来院した際に、痛み無い、腫れも膿もない、症状は良くなった。
⚪︎4ヶ月後、根っこの先のカゲも良くなった。
⚪︎14ヶ月後、根っこの先が閉じて細くなった。
⚪︎2〜3年後、根っ子が厚くなってきた。
⚪︎7〜9年後、再生療法は上手くいっている。
⚪︎定期検診を続けるように勧めた。

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歯髄再生療法とアペキシフィケーションの良い所、悪い所

歯髄再生療法
良いとこ
 ⚪︎根っこの壁が厚くなって、長くなる
 ⚪︎根っこが折れにくい
悪いとこ
 ⚪︎定期検診が必須、6,12,24ヶ月後に
 ⚪︎もし上手くいかなかった時には、アペキシフィケーションが必要になる。

アペキシフィケーション
良いとこ
 ⚪︎カルシウムシリケートセメント、MTAとかを使えば、1,2回の治療ですむ。
 ⚪︎アペキシフィケーションが終われば、定期的な検診は必須ではない。
悪い
 ⚪︎根っこの成長は普通は起こらない。
 ⚪︎根っ子が薄くて、折れやすい。
 ⚪︎水酸化カルシウムを使った方法では数ヶ月以上かかり、根っ子がもろくなるかもしれない。



7 1月

歯髄再生療法 その3

その目的は?

2つあります。
⚪︎根っこの病気を治すために、細菌と死んだ組織を取り除く。
⚪︎歯根未完成歯、根っ子が出来ていない歯の成長を促す。
根っこの厚みを増し、先っぽが閉じる、出口が細くなり、長くなるです。

治療

2%キシロカイン、10万分の1の濃さでエピネフリンが混ざった、で麻酔してから、
ラバーダムをかけて、神経へと穴を開けていく。
神経への器具操作、削るのを最小限にして、たくさん洗ってキレイにします。
1.5%次亜塩素酸ナトリウムを20ml、5分間と
17%EDTA、20ml、5分間で根っこの先から1ミリ手前までゆっくりと洗います。
根っこの外側に影響しないように気をつけてです。
で、紙のポイントで乾かしてから薬を詰めました。
シプロフロキサシンとメトロニタゾールを混ぜたペーストを詰めて、仮フタをします。

4週間後、2回目の約束。
歯を触れても痛くありませんでした。
今回は3%メピバカイン、エピネフリンなど血管収縮剤が入っていないの、で麻酔します。
後で出血させたいので、血液からの幹細胞を期待している治療法なので。
ラバーダムかけて、穴を開けていきます。
17%EDTA 20mlでゆっくりと洗います。
紙のポイントで乾かして、
40号のHファイルなどで根っこの先を突いて血を出します。
上の方、根っこの継ぎ目辺りまで血が上ってきたら、15分ほど少し固まる、血餅まで待ちます。
吸収性のコラーゲン、コラプラグなどをアンコ、座布団にしてひきます。
血液が染み込んできて、これから詰めるMTAなどが中に入り込まないようにです。
セメントエナメル境、根っことの境目まで辺りまで、MTAセメントをその上にグラスアイオノマーセメントを詰めます。
MTAは歯の色が変わるので、他の種類のバイオセラミックス剤が今では良いでしょう。

その後、中に漂白剤を入れて仮詰めした。
2週間後に来院すると変色も良くなっていたので、
プラスチックで詰め直した。

直ぐに漂白したんですね!

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6 1月

歯髄再生療法 その2

診断と治療計画

診断は根未完成歯、まだ根っ子が出ていない歯、
歯って口の中に出て来た時は、まだ成長途中で根っ子が出来ていないんですよ!
知ってました?
すごく短くて神経が太い、根っ子がペラペラなんです。
何でもそうですが、子供の時、成長期の病気やケガは問題が大きくなります。
で、神経が死んで、根っこの先に病気ができていて、症状がある歯です。

治療方法としては、
⚪︎歯髄再生療法   もし根っこを成長させられたなら、しっかりとした根っこになり、折れにくくなります。
でも、もしかすると後で根管治療が必要になるかもしれないと説明しました。

⚪︎根管治療は、前回にお話したアペキシフィケーションです。
⚪︎再生療法かアペキシフィケーションの後で、歯の漂白、内側からのホワイトニング。

この歯を残したいと言われ、
根っ子が丈夫になるならばと再生療法を希望された。

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